おときレシピ
今月のおとき
Vol.84「ごま冷や汁」
食欲が落ちぎみになる暑い時期。水気と一緒にサラリと食べて栄養も摂れるものがありがたいですね。
そうめんなどの冷たい麺もいいのですが、麺を茹でるのも億劫なときにぜひ作っていただきたいのがこちらの冷や汁です。前の日のご飯を少し取り分けて冷蔵庫に入れておき、野菜を切ってお出汁をかけるだけという手軽さでありながら栄養価も高く、さっぱりと頂けます。
鎌倉時代の『鎌倉管領家記録』に「武家にては飯に汁かけ参らせ候、僧侶にては冷汁をかけ参らせ候」との記載があるように、僧侶によって全国に伝わり、その影響で宮崎県に広まったと言われています。この冷や汁、お寺との深いご縁を思いながらお召し上がりください。
材料(2人分)
- 絹ごし豆腐…1/2丁(150g)
- オクラ…2本
- 人参…50g
- 白すりごま…大さじ4
- 味噌…大さじ2と1/2
- 昆布出汁…2カップ
作り方
- 人参をよく洗い、皮付きのままいちょう切りにする。
- 鍋に1と昆布出汁を入れて弱火にかける。
- 人参が柔らかくなったら火を止めて味噌を溶き入れ、よく混ぜる
- 十分に冷めたら密閉容器に移し替え、冷蔵庫でよく冷やす。
- オクラを塩ずりしてうぶ毛を取り、沸騰した湯で1分ほど茹で、冷水に取っておく。
- 器に手で崩した絹ごし豆腐、輪切りにしたオクラを入れて冷えた冷や汁を加え、最後にごまをたっぷりとかける。
(ワンポイント)
豆腐を少し水切りしてから崩すと味わいが濃くなって一層楽しめます。
【監修】青江覚峰
一九七七年、東京浅草生。浄土真宗東本願寺派緑泉寺住職。
カリフォルニア州立大学にてMBA取得。料理僧として料理、食育に取り組む。著書に『お寺ごはん』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。NHKをはじめテレビ、新聞などメディア出演も多数。
(機関紙「ともしび」令和6年7月号より)
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