おときレシピ
今月のおとき
Vol.78「メープルシロップぜんざい」
小豆を炊いたものに焼いたお餅を合わせる「ぜんざい」。
一説には、アニメでも親しまれるとんちで有名な一休さんにまつわるこんなお話があります。
あるとき、お弟子がつくった餅入りの小豆汁を食べた一休さん。その小豆汁があまりにもおいしく、ひとくち食べて思わず感嘆の言葉を上げました。それが「善哉此汁(よきかな・このしる)」という言葉だったのだそうです。ご覧の通り、音読みすると「ぜんざい」となります。これがそのまま料理の名前になったとか、ならなかったとか。
昔のことですから実際のところは知る由もありませんが、そんなことを考えながらぜんざいをいただくのも楽しいですね。
材料(作りやすい分量)
- 小豆…250g
- メープルシロップ…大さじ5
- 塩…ひとつまみ
- 角餅…2個
作り方
- 小豆はたっぷりの水(分量外)を鍋に入れ、中火にかける。沸騰したらお湯をこぼす。これを2回繰り返す。
- 400㏄の水と1を鍋に入れ、中火にかける。沸騰したら弱火にし、小豆が指で潰せるくらいまで(40-50分)火にかける。
- 水250㏄とメープルシロップ、塩を加え、更に10~15分煮る。
- 餅をトースターなどで焦げ目がつくまで焼く。
- 焼いたお餅とともにお椀に盛り付ける。
(ワンポイント)
メープルシロップは、色とコクからダークやベリーダークを使うとより美味しくなります。
【監修】青江覚峰
一九七七年、東京浅草生。浄土真宗東本願寺派緑泉寺住職。
カリフォルニア州立大学にてMBA取得。料理僧として料理、食育に取り組む。著書に『お寺ごはん』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。NHKをはじめテレビ、新聞などメディア出演も多数。
(機関紙「ともしび」令和5年11月号より)
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