おときレシピ
今月のおとき
Vol.77「れんこんの味噌すり流し」
れんこんの旬は人によって異なるようです。一般的には冬と言われていますが、今頃の時期を旬と呼ぶ方もいます。この時期のれんこんは、みずみずしくてあっさりとした味わいが特徴。一方、晩秋から冬にかけては粘りと甘みが強くなってきます。
前者はサラダやきんぴらにしていただくと美味しく、後者は粘りを生かしてれんこん餅にしたりします。今回はどちらの時期のものでも美味しく料理できるすり流しを紹介します。
れんこんに限らず、野菜の中には旬が複数あって、それぞれに味わいが異なるものがたくさんあります。野菜でも人でも、違いによってどちらが優れているかを競うのではなく、違いそのものを楽しめる心持ちで過ごしたいものです。
材料(2人分)
- れんこん…200g
- 昆布出汁…2カップ
- 味噌…大さじ2
- すりごま…適量
- れんこんチップス…1~2枚
作り方
- れんこんを皮ごとすりおろす。
- 鍋に昆布出汁を加え火にかける。沸騰したら1を加え、ひと煮立ちさせる。
- 火を止め、味噌をとき入れる。
- 器に盛り、好みでれんこんを素揚げしたれんこんチップスをのせ、すりごまをふる。
(ワンポイント)
れんこんチップスを作る際にはよく表面の水分を拭き取ってから素揚げするとカラリと揚がります。
【監修】青江覚峰
一九七七年、東京浅草生。浄土真宗東本願寺派緑泉寺住職。
カリフォルニア州立大学にてMBA取得。料理僧として料理、食育に取り組む。著書に『お寺ごはん』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。NHKをはじめテレビ、新聞などメディア出演も多数。
(機関紙「ともしび」令和5年10月号より)
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