おときレシピ
今月のおとき
Vol.76「茄子のパリパリ揚げ、トロトロ揚げ」
茄子を揚げたもの。さて、どんな料理を想像しましたか?
おそらく、素揚げや天ぷらをイメージされた方が多いのではないでしょうか? いずれも実と紫色の皮の色のコントラストが美しい料理ですね。
今回は、その実と皮を別に揚げてみました。実の部分と、ピーラーで丁寧に剥いた皮、それぞれにさっと小麦粉をまぶして揚げます。
実の部分はとろりと柔らかく、皮は躍動感あふれるかたちとパリパリとした食感が特徴的な、見た目にも楽しい一品に仕上がりました。
茄子という日頃から親しんでいる食材でも、部位によって色や食感、火を通したときの反応がこんなにも違うものかと驚き、新鮮な気持ちで味わえる料理です。
材料(2人分)
- 茄子…1本
- 小麦粉…少々
- サラダ油
- 塩…少々
- 山椒…少々
作り方
- 茄子の皮をピーラーで薄く剥く。
- 茄子の実をくし切りにしておく。
- 実と皮に薄く小麦粉を振り、180度に熱した揚げ油で表面がカラッとするまで実は2分ほど、皮は30秒ほど揚げる。
- 盛り付け、塩、山椒をかける。
(ワンポイント)
先に実を揚げ、食べる直前に皮を揚げると両方の食感をより楽しめます。
【監修】青江覚峰
一九七七年、東京浅草生。浄土真宗東本願寺派緑泉寺住職。
カリフォルニア州立大学にてMBA取得。料理僧として料理、食育に取り組む。著書に『お寺ごはん』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。NHKをはじめテレビ、新聞などメディア出演も多数。
(機関紙「ともしび」令和5年9月号より)
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