おときレシピ
今月のおとき
Vol.64「長芋とズッキーニの香味酢漬け」
梅雨が明けたと思ったらぐんぐんと気温が上がり、気がつけばもう夏です。暑い日が続くとどうしても食欲は低下し、夏バテにもなりやすい時期。こんなときは香味野菜を使った料理がおすすめです。少しの苦味と爽やかな香りは、落ちた食欲を回復させ、夏バテがひどくなるのを防いでくれます。さらに今回は食欲増進の効果が期待できるお酢を使って、夏バテ防止をパワーアップ。
さて、現代では栄養の知識も広く知られていますが、昔は一部の人しか知らず、まじないの一種として僧侶や医師によって広められたそうです。
私の持っている文献にもまじないの一種として「魚を煮るときにはしょうがを入れるとくさみが消える」と書いてあります。
今でこそその仕組も科学的に解明されていますが、昔は「なぜかはわからない」「でも何かの力がある!」というものを「まじない」という言葉で大切に扱っていたのかなと思います。
そういう具合に考えると、今回のお料理も「食欲が出るまじないのかかった一品です」と言えるかもしれませんね。
材料(2人分)
- ズッキーニ…1/4本
- 長芋…80g
- みょうが…1個
- 大葉…2枚
【A】
- 赤唐辛子…1本
- 酢…小さじ2
- しょうゆ…小さじ2
- みりん…小さじ1/2
- 白すりごま…大さじ1/2
- しょうがの絞り汁…小さじ1/2
作り方
- ズッキーニと長芋は4~5センチ長さで細切りにする。
- みょうがは縦半分に切り、さらに斜め薄切りにする。大葉は千切りにする。みょうが、大葉を水にさらし、水気をきる。
- (A)の赤唐辛子は千切りにし、ほかの調味料と混ぜ合わせる。
- (1)と(2)を器に盛り合わせ、(3)をかける。
(ワンポイント)
みょうがや大葉をさっと水にさらすことでちょうどいい塩梅に香りを残し、アクを取り除くことができます。
【監修】青江覚峰
一九七七年、東京浅草生。浄土真宗東本願寺派緑泉寺住職。
カリフォルニア州立大学にてMBA取得。料理僧として料理、食育に取り組む。著書に『お寺ごはん』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。NHKをはじめテレビ、新聞などメディア出演も多数。
(機関紙「ともしび」令和4年7月号より)
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