おときレシピ
今月のおとき
Vol.62「えのきのホタテもどき」
「地獄の箸、極楽の箸」というお話をご存知でしょうか。
ある行者が神通力で地獄を覗いてみたら……というお話。地獄の亡者の手には一メートル超の箸がくっついていて、目の前のご馳走を箸で掴んでも口に入れられず苦しんでいる。そこで今度は極楽を見てみると、極楽の人々は同じように長い箸を使いながら、掴んだご馳走を周りの人とお互いに食べさせ合っているのを見た、という内容です。
さて、先日お会いしたキリスト教の牧師さんから「実はよく似た話があるんですよ」と、キリスト教では天国と地獄、箸の代わりにスプーンというかたちで伝わっているとお聞きしました。
今回の一品は、そんな「よく似ている」を楽しめるお料理です。
えのき茸の下の方を焼いたものですが、縦に通った筋、しっかりと噛みごたえのある食感……目をつぶって食べると、まるで帆立の貝柱のような食感なんです。
里のものと海のもの、種類はまったく違いますが、さて皆さまはどんなふうに感じられるでしょうか。
材料(2人分)
- えのき茸の根本…1パック分
- 醤油…大さじ1/2
- みりん…大さじ1/2
- サラダ油…大さじ1
- 塩…少々
作り方
- えのきの根本を1.5センチ幅で切る
- フライパンに油を引き、中火にかける
- 1をフライパンに入れ、塩を振り、両面こんがりと焦げ目がつくまで焼く
- 火を止め、醤油とみりんを合わせたタレを全体に回しかける
(ワンポイント)
火を止めてから醤油とみりんを入れることで、焦げ付きを回避します。
【監修】青江覚峰
一九七七年、東京浅草生。浄土真宗東本願寺派緑泉寺住職。
カリフォルニア州立大学にてMBA取得。料理僧として料理、食育に取り組む。著書に『お寺ごはん』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。NHKをはじめテレビ、新聞などメディア出演も多数。
(機関紙「ともしび」令和4年4月号より)
このホームページは「本山佛光寺」が運営しています。ホームページに掲載されている画像の転用については一切禁止いたします。また文章の転載についてはご連絡をお願いします。