真宗佛光寺派 本山佛光寺

おときレシピ

今月のおとき

Vol.53「ふき味噌のポテトサラダ」

 青森の親戚からもらった大量のふきのとうでふき味噌を作ってみました。冷奴にかけたりご飯にのせたりと早速大活躍しています。今日はそんなふき味噌をポテトサラダにアレンジ。ポテトサラダは崩れやすい大きめのだんしゃくを使うのが一般的ですが、あえてこの時期ならではの新じゃがを使います。自然には出会うことのないふきのとうと新じゃがの、人の手による出会いです。私たちのいただく仏教も同じです。二千年以上昔のお釈迦様の教えが海を超え日本にやってくる。それが八百年前の親鸞聖人によって浄土真宗の教えとなり、現代へと引き継がれてくる。これもまた人の手によるもの。どんなにいいもの、美味しいものにもあえてそこに手を加え、次の季節、次の世代につなげようとする気持ちは、どんなものにも共通する人々の願いなのです。

材料

  • アスパラガス…2本
  • ふき味噌…大さじ1
  • じゃがいも…1個
  • 切り干し大根…10g
  • ごま油…大さじ1
  • 醤油…大さじ1
  • みりん…大さじ1

【ふき味噌】

  • ふきのとう…100g(10個くらい)
  • サラダ油…大さじ1と1/2

【A】

  • 味噌…大さじ4
  • みりん…大さじ2
  • 砂糖…小さじ1

作り方

  1. 切り干し大根を水で戻し、よく水を切ってからみじん切りにしておく。
  2. たっぷりの水を鍋に入れ、じゃがいもを入れてから火にかける。30分ほどして串がすっと入るようになったら湯を切り、皮ごとマッシャーでじゃがいもを潰す。
  3. 暑いうちにふき味噌と和える。
  4. ごま油をフライパンに入れ、中火にかける。温まったら切り干し大根、醤油、みりんを加え水気がなくなるまで炒める。
  5. 3と4をよく和えて盛り付ける。

【ふき味噌の作り方】

  1. Aをよくぜ合わせ味噌ダレを作る。フライパンに油を引き、弱火にかけておく。
  2. 蕗のとうをみじん切りにし、切ったそばから色が変わるので、すぐにフライパンに入れ炒める。すべて蕗のとうが入ったら中火にして2分ほど炒める。
  3. 1を入れ中火にし、全体がふつふつとしてきたら弱火にし、かき混ぜながら更に5分炒める。
  4. 火を消し、粗熱が取れたらたら密封容器に入れて保存する。しっかりと空気を抜けば2ヶ月ほどもつ。

(ワンポイント)
 ふきのとうは、切ったそばから色が変わるので一秒でも早く火を入れましょう。

【監修】青江覚峰
 一九七七年、東京浅草生。浄土真宗東本願寺派緑泉寺住職。
 カリフォルニア州立大学にてMBA取得。料理僧として料理、食育に取り組む。著書に『お寺ごはん』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。NHKをはじめテレビ、新聞などメディア出演も多数。

(機関紙「ともしび」令和3年5月号より)

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