おときレシピ
今月のおとき
Vol.52「アスパラガスのお揚巻き」
緊急事態宣言も一段落し、日常が戻りつつある昨今。通学や出勤が再開するとお弁当作りが大変という方も少なくないのではないでしょうか。お弁当には普段の料理とは違う注意が必要です。
まずいつもより味付けを濃い目にすること。時間がたっても傷みにくくするための工夫です。そして冷めても水気が出ないこと。煮物の場合はしっかりと煮詰めて水分を減らしましょう。
さらに、蓋を開けたときのささやかな楽しみのために、見た目にも気を配りたいところです。例えば、さっと火が通って小さなスペースにも収まりやすいアスパラガスは使いやすい食材としておおすすめ。味わいも食感も色合いも文句無しの一品です。
材料
- アスパラガス…2本
- 油揚げ…1/2枚
- 片栗粉…大さじ1
- サラダ油…大さじ1
【A】
- 酒…小さじ1
- みりん…小さじ1
- 砂糖…小さじ1/2
- しょうゆ…小さじ1
作り方
- アスパラガスの下の硬い部分を5ミリほど切り落とし、皮の厚い部分は剥ぐ。
- 油揚げを横位置に置き、短い辺の一方からまな板と平行に包丁を入れる。最後は数ミリ残して横長に開き、さらに細長い短冊状になるように四等分に切って、まんべんなく片栗粉をまぶしたアスパラガスに巻きつける。アスパラガスの太さによってもう一片使ってもよい。
- フライパンにサラダ油をひき、中火にかける。油が十分熱したら2を入れ、全体に焦げ目がつくまで焼く。
- 全体が焼けたらAを入れ、30秒ほど煮詰めて盛り付ける。
(ワンポイント)
アスパラガスをフライパンに入れる際は、お揚げの巻き終わりを下にするとアスパラにくっつき崩れにくくなります。
【監修】青江覚峰
一九七七年、東京浅草生。浄土真宗東本願寺派緑泉寺住職。
カリフォルニア州立大学にてMBA取得。料理僧として料理、食育に取り組む。著書に『お寺ごはん』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。NHKをはじめテレビ、新聞などメディア出演も多数。
(機関紙「ともしび」令和3年4月号より)
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