真宗佛光寺派 本山佛光寺

おときレシピ

今月のおとき

Vol.51「私の大好きな湯豆腐」

 お彼岸を過ぎてもまだまだ食べたい温かい湯豆腐。私はこれが大好きで、一人用の小鍋でよく作ります。
 通常の湯豆腐は、昆布であっさりと作るのですが、自分で食べるときはたっぷりの切り昆布を入れてグラグラと煮立たせた濃厚昆布出汁を使います。
 昆布を煮ると苦みが出ると言われますが、そんなのはお構いなし。うまざつもたっぷりと詰まった出汁でいただくのが好みです。
 合わせるのは梅干し。たたいた梅におおえるだけの簡単なひと手間ですが、これがあるといっきに味が引き締まります。
 さっと作って美味しくいただく。食事の準備は毎日欠かせないものだからこそ、こういった自分流の一品を持つのも楽しいものです。

材料

  • 豆腐…1/2丁
  • 昆布(水で戻したもの)…70g
  • 水…500cc
  • 梅干し…2個
  • 煮切りみりん…大さじ1
  • 大葉…3枚
  • すり胡麻(白)…大さじ1

作り方

  1. 水で戻した昆布(出汁をとった後の昆布でも可)を5mm幅に切る。豆腐は、1/6に切る。
  2. 鍋に1と水を入れ、ふたをして中火にかける。沸騰してもそのまま10分ほど煮る。
  3. 梅干しの種を取り、包丁でよく叩き、りみりんと合わせる。大葉は千切りにしておく。
  4. 2が出来上がったら梅と大葉、すり胡麻をえる。

(ワンポイント)
 冷奴にして、みょうがやキュウリを添えば、暑い時期にもきりりとしくいただけます。

【監修】青江覚峰
 一九七七年、東京浅草生。浄土真宗東本願寺派緑泉寺住職。
 カリフォルニア州立大学にてMBA取得。料理僧として料理、食育に取り組む。著書に『お寺ごはん』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。NHKをはじめテレビ、新聞などメディア出演も多数。

(機関紙「ともしび」令和3年3月号より)

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