おときレシピ
今月のおとき
Vol.50「長芋の爽辛磯辺揚げ」
「芋」とは面白いもので、その作物ができた土によって少しずつ姿が違います。どの種類の芋でも、土によって大小やキメの細かが変わってきます。
今回使う長芋も、粘り気が強くキメの細かいものから、あっさりとした水気の多いものまで様々です。その芋が育った土壌に思いを馳せながら一口一口を噛みしめれば、味わいもひとしおです。
私たち人間も同じです。どのような環境で育ってきたのか、どのような方々と出会ってきたのか。自分を育んできたご縁よって人柄や趣味趣向は様々です。その結果は顔つきにも現れるものです。
誰かと出会い、語らうとき、私たちはその人の人生そのものと向き合っているのですね。
材料(2人分)
- 焼海苔
- 柚子胡椒…小さじ1
- 醤油…小さじ1
- サラダ油(揚げ油)…適宜
作り方
- 山芋を千切りにし、柚子胡椒と醤油で下味をつける。
- 山芋を海苔の上にのせて、端から一巻き半巻いて、巻き終わりを閉じる。
- 鍋に油を入れて約170℃に熱し、海苔で巻いた山芋の形を崩さないように揚げる。
(ワンポイント)
山芋を揚げるときに、そっと油に入れると形が崩れないで揚げられます。
【監修】青江覚峰
一九七七年、東京浅草生。浄土真宗東本願寺派緑泉寺住職。
カリフォルニア州立大学にてMBA取得。料理僧として料理、食育に取り組む。著書に『お寺ごはん』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。NHKをはじめテレビ、新聞などメディア出演も多数。
(機関紙「ともしび」令和3年1月号より)
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