おときレシピ
今月のおとき
Vol.45「お寺ごはんのパーティー料理②」
緊急事態宣言が解除されたとはいっても、すっかり元どおりとはいかない日々が続いています。テレビや新聞でも、新型コロナのニュースを耳にしない日はありません。
私たちの生活もガラッと変わりました。今までは、出かけるときは財布と携帯を持って、だったのが、マスクをして、消毒をして……という具合です。
何事も諸行無常。戦後七十年を超え、比較的安定した状態が続いたように思われてきましたが変わるときは変わるのです。むしろ、ここまで大きな変化はわかりやすいですが、私たちの暮らしは絶えず変化し続けているのです。「元どおり」を期待するのではなく、「今」に腰を据えて日々を送りましょう。「できないことを嘆くより、できることを楽しもう」ということです。
そんな気持ちで、前回に引き続き今回も自宅で楽しめるパーティー料理としてコロッケとすり流しをご紹介します。
材料
【きのこ味噌のひとくちコロッケ(8個分)】
- じゃがいも(皮付)…200グラム
- きのこ味噌…60グラム
- 片栗粉…適量
- 水溶き小麦粉(水と小麦粉が1:1)…適量
- パン粉(卵不使用のもの)…適量
【さつまいもの冷製スープ(4人前)】
- さつまいも…200g
- 豆乳…300ml
- 酒…大さじ2
- みりん…大さじ1
- 塩…ひとつまみ
- 胡椒…少々
作り方
【きのこ味噌のひとくちコロッケ(8個分)】
- じゃがいもを蒸して、皮付のままマッシュしてきのこ味噌を入れて混ぜる。水分量を見て片栗粉をいれて成型し易い固さにし、成型する。
- 片栗粉、水溶き小麦粉、パン粉の順にまぶし、170度の油(分量外)でカラッと揚げる。
※パン粉をつける場合は卵を使用せず、小麦粉と水でつなぎにする。
【きのこ味噌の作り方(5センチ角の容器一杯分)】
- しめじ、えのき、椎茸、舞茸(2パックづつ程度適量)を細かく刻み、昆布(5cm角)、塩(少々)と一緒に酒蒸しにする。蒸し上がりに、ごま油(大さじ2)、砂糖(大さじ2)、味噌(150g)を加えて炒め練り上げる。
【さつまいもの冷製スープ(4人前)】
- さつまいもの皮をむき、分量外の水で茹でて火を通しておく。
- 柔らかくなったさつまいもをこしきで丁寧に濾しておく。
- 鍋に2と豆乳、各調味料をいれ、弱火にかける。よく混ぜながら周りがふつふつとするまで火にかける。
- 火を止め、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷たくなるまで冷やす。
- 器に盛り付け、好みで刻んだパセリをのせる。
【監修】青江覚峰
一九七七年、東京浅草生。浄土真宗東本願寺派緑泉寺住職。
カリフォルニア州立大学にてMBA取得。料理僧として料理、食育に取り組む。著書に『お寺ごはん』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。NHKをはじめテレビ、新聞などメディア出演も多数。
(機関紙「ともしび」令和2年8月号より)
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