おときレシピ
今月のおとき
Vol.43「ニンジンの味噌漬け」
今年は年初から新型コロナウイルスによる肺炎の流行で、普段より家で過ごす時間が長くなっているご家庭も多いのではないかと思います。
家で料理をしていると、どうしても食材が余りがちになります。昔はぬか床で漬物をするなど、余ったものはとりあえず漬物にする、という習慣も一般的なものでしたが、昨今はぬか床のある家も少なくなってきました。
さて、そんなぬか床がなくても簡単にできるのが味噌漬けです。味噌床、というだけでとっつきにくい印象があるかも知れませんが、作り方はとても簡単。今回ご紹介するニンジンに限らず、様々な野菜で家庭の味の漬物を作ることができます。
人類の歴史は、疫病や自然災害との戦いだったともいわれます。今の状況も、これまでにも何度も繰り返されてきた事態です。最近では東日本大震災のことも記憶に新しいです。
普段何気なく安全に暮らしていますが、いつ何が起こるかは誰にもわからないのです。私たちはそんな世の中に生きているのです。だからこそ今あるものを大切にし、明日の糧とする。そんな気持ちを大切にしたいですね。
材料(2人分)
- ニンジン…60g
- 味噌…200g
- 酒かす…大さじ1
- みりん…大さじ1
作り方
- 酒かすとみりんを混ぜ合わせて一晩おく。
- 味噌と1をあわせ、味噌床をつくる。
- ニンジンをよく洗い好みの大きさに切り、軽く塩(分量外)をふり、30分ほど置く。
- ニンジンから水分が出てくるのでキッチンペーパーでよく拭き取り、2に漬け込み二晩おき、盛り付ける。
(ワンポイント)
細かく刻んでチャーハンの具材などにしても美味しくいただけます。
【監修】青江覚峰
一九七七年、東京浅草生。浄土真宗東本願寺派緑泉寺住職。
カリフォルニア州立大学にてMBA取得。料理僧として料理、食育に取り組む。著書に『お寺ごはん』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。NHKをはじめテレビ、新聞などメディア出演も多数。
(機関紙「ともしび」令和2年5月号より)
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