おときレシピ
今月のおとき
Vol.40「ふろふき大根」
何かと忙しいこの時期、ついつい集中が乱れることがあります。
ちょっと集中力を欠いているな、心が乱れているなと感じるときは、使う食材も調理道具も少なくてすむ料理がおすすめです。
例えばふろふき大根。使う食材は大根だけ。用意する道具はまな板、包丁、鍋という極めて基本的なものだけです。出汁も昆布だけというこれまたシンプルなもの。味付けにいたっては、味噌をのせるだけ。
さて、鍋に入れたあとは、コトコトと炊くこと40分程度。火が通り過ぎないように、焦げ付いたりしないように鍋の中の大根を見つめていると、次第に心が研ぎ澄まされていくのが感じられるでしょう。
材料(2人分)
- 大根…3センチ程度(120g)
- 米の研ぎ汁…3カップ
【A】
- 水…3カップ
- 昆布…5センチ
【B】
- 赤味噌…大さじ2
- 酒・みりん・砂糖…各大さじ1
- 水…20cc
作り方
- 大根は皮を向いて1.5センチの厚さの輪切りにし、片方の面に十字に隠し包丁を入れる。
- 鍋に1と米の研ぎ汁を入れ、中火にかける。沸騰したら弱火にし、芯に火が通るまで20分ほど煮て、冷水に取る。
- 鍋にAと2を入れ、中火にかける。沸騰したら弱火にし、更に15分煮る。
- 小鍋にBを入れ、弱火にかけ、焦がさないように混ぜながら煮詰める。
- 器に3を盛り付け、4をかける。好みで柚子の皮を飾る。
(ワンポイント)
米の研ぎ汁で下茹でをすることで白くつややかになり、臭みも抜けます。
【監修】青江覚峰
一九七七年、東京浅草生。浄土真宗東本願寺派緑泉寺住職。
カリフォルニア州立大学にてMBA取得。料理僧として料理、食育に取り組む。著書に『お寺ごはん』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。NHKをはじめテレビ、新聞などメディア出演も多数。
(機関紙「ともしび」令和2年1月号より)
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