真宗佛光寺派 本山佛光寺

おときレシピ

今月のおとき

Vol.36「いろどり野菜のさっぱりひややっこ

 たくさん作っておいて少しづつ使うのに便利な常備菜。急な来客時など、すぐに提供もできる点でもちょうほうです。
 早い・安い・うまいではありませんが、「早い」はたしかにそれ自体がおもてなしになることも。お腹がいている相手には、じっくり料理をしたものよりも、手早く出せるもののほうが嬉しいこともあります。
 相手が何を求めているのか。それを見極めることは、お釈迦様も大切にしていたことです。
 どくのたとえというものがあります。ある人が毒矢に射られました。そのとき、『どんなゆみか、げんは何でできているのか、矢はどんなもので、ついている羽はどの鳥の羽か、それが分からないうちはこの矢を抜かない』などと言っていたら、どうなるか。それよりも、まず痛みをとりのぞいてやることが、目の前ので苦しんでいる人への最善の対応ではないだろうか、という教えです。
 まだまだ暑いこの季節。さっと作れて手早く出せる、さっぱりと美味しい常備菜をご紹介します。

材料(2人分)

  • 赤パプリカ…1/4個
  • 黄パプリカ…1/4個
  • きゅうり…1/2本
  • トマト(中)…1個
  • オリーブオイル…大さじ1
  • 塩…小さじ1/2
  • 赤ワインビネガー…小さじ2

作り方

  1. 材料すべてを1.5ミリのさいの目に切りそろえ、ボウルに入れる。
  2. 1に調味料を加え、30分置く。水分が出てきたらぎゅっと水気を絞る。
  3. 食べやすい大きさに切った豆腐の上に2を乗せる。

(ワンポイント)
 好みで冷たいパスタの上にかけても美味しくいただけます。

【監修】青江覚峰
 一九七七年、東京浅草生。浄土真宗東本願寺派緑泉寺住職。
 カリフォルニア州立大学にてMBA取得。料理僧として料理、食育に取り組む。著書に『お寺ごはん』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。NHKをはじめテレビ、新聞などメディア出演も多数。

(機関紙「ともしび」令和元年9月号より)

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