真宗佛光寺派 本山佛光寺

おときレシピ

今月のおとき

Vol.35「とうもろこしのすり流し」

 うちのお寺の夏の定番とも言える「とうもろこしのすり流し」。作り方は非常にシンプルで、合わせるものは水と塩のみです。
 『阿弥陀経』の中に「しょうしきしょうこう おうしきおうこう しゃくしきしゃっこう びゃくしきびゃっこう」と書かれている部分があります。極楽の大池で、青い花は青く輝き、黄色い花は黄色く輝き、赤い花は赤く、白い花は白く輝いている様子が記されています。
 当り前のことですが、もし青い花が赤く輝いたら、それは紫色になってしまいます。色も、形や大きさも、生まれ持ったそのままの姿で輝くからこそ美しいのだということを教えてくれているのです。
 このお料理も同じ。余計なものを足さないとうもろこし本来の味わいを皆様ご自身の舌でおたしかめください。

材料(2人分)

  • とうもろこし…1本
  • 水…400ml
  • 塩…少々

作り方

  1. とうもろこしを一列ずつきれいに丁寧に粒を外す。
  2. 鍋にお湯を沸かし粒と芯を入れじっくり煮込む。
  3. 半分くらいの量になったらミキサーにかけ裏ごし塩で味を整える。

(ワンポイント)
 水の分量を半分にし、漉したあとに豆乳を加えるとさらにコクが出ます。

【監修】青江覚峰
 一九七七年、東京浅草生。浄土真宗東本願寺派緑泉寺住職。
 カリフォルニア州立大学にてMBA取得。料理僧として料理、食育に取り組む。著書に『お寺ごはん』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。NHKをはじめテレビ、新聞などメディア出演も多数。

(機関紙「ともしび」令和元年8月号より)

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