おときレシピ
今月のおとき
Vol.26「おはぎ」
古来より、餅は神様に供える神饌として特別な食べ物とされてきました。
コメを凝縮させた餅は、さらに特別なものとされ、餅を食べることは特別な力を自分の中に取り入れることと考えられてきました。
現在でも餅は、お正月をはじめとする年中行事や桃の節句に端午の節句、春秋のお彼岸に食され、また子どもの健やかな成長を願って餅を背負わせたり踏ませたりする風習も。
餅は今でも、日本人の季節と人生の節目に寄り添う特別な食べ物なのです。
材料
- もち米…1カップ
- 米(うるち米)…2カップ
【つぶあん】
- 小豆…300g
- 砂糖…300g
- きなこ…適量
- 青のり…適量
作り方
- 小豆をよく洗い、鍋に入れて水をたっぷり加えて中火にかける。煮立ってきたら弱火にし、10分ほど煮てから茹で汁をこぼす。
- あらためて鍋に水気を切った小豆をいれ、しっかりとかぶる水を入れ、中火にかける。ふつふつとしてきたら弱火にし(弱く沸騰し続ける塩梅)、小一時間煮る。
- 小豆が指でつぶれるくらいになったら、砂糖を加え、弱火で煮詰めていく。
- 水気が少なくなってきたら火を止め、バットに平たく敷き、ガーゼなどをかけてさます。
- もち米と米を合わせてよく洗い、ザルにあけて一時間おいておく。カップに入れ計量し、同量の水を加え炊飯器で炊く。
- すり鉢に入れ、すりこ木でこめつぶが多少残るくらいつぶす。
- 食べやすい大きさの一回り小さめで丸め、先程作ったつぶあんを周りにつける。好みで塩を加えた青海苔や、砂糖を混ぜたきなこのバージョンもあると楽しめます。
(ワンポイント)
お米を潰すときに米粒が何となく残るくらいの状態(これを半殺しという)にすると美味しく出来上がります。
【監修】青江覚峰
一九七七年、東京浅草生。浄土真宗東本願寺派緑泉寺住職。
カリフォルニア州立大学にてMBA取得。料理僧として料理、食育に取り組む。著書に『お寺ごはん』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。NHKをはじめテレビ、新聞などメディア出演も多数。
(機関紙「ともしび」平成30年9月号より)
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