おときレシピ
今月のおとき
Vol.25「余り物で簡単! お寺ドレッシングのサラダ」
だしを取ると余ってしまう昆布。再利用も佃煮ばかりでは芸がないと思い、たまに塩昆布を作ります。
そうしてできた塩昆布を、今度はドレッシングにしてみました。
ドレッシングといえばサラダ。レタス、きゅうり、トマト、ブロッコリーはいわずもがな、豆やマッシュルーム、グレープフルーツなどの果物もよく登場します。それらの野菜は、独自の味わいを持っています。ひとつひとつを味わえば、まったく違うものですが、そこにドレッシングが加わることで、ひとつの「サラダ」という料理として完成します。それぞれバラバラの個性を持つ素材が、ドレッシングの味わいによってひとまとまりになる。まるでわたしたち人間のようではないですか?会社、業界、地域や国。それを構成する一人ひとりは、もちろん別々の人格です。それがコミュニティという文化を介することで、ひとつのグループとしてまとまります。
料理も人も同じ。そんなことを思いながら、ドレッシングがつないでくれる輪をお楽しみいただけたら嬉しいです。
材料
- 塩昆布…5g
- 酢…小さじ2
- 水…大さじ3
- ごま油…大さじ1
【好みの野菜(例)】
- きゅうり…3センチ
- セロリ…3センチ
- サラダ人参…3センチ
- パプリカ…1/16
作り方
- 塩昆布と水、酢を小鍋に入れ、昆布が柔らかくなるまで弱火にかける。
- すり鉢に1とごま油を入れ、勢いよくする。
- このみの野菜を食べやすように切り、ドレッシングをつけていただく。
(ワンポイント)
油を混ぜる時には少しずつ混ぜるとうまく混ざります。
【監修】青江覚峰
一九七七年、東京浅草生。浄土真宗東本願寺派緑泉寺住職。
カリフォルニア州立大学にてMBA取得。料理僧として料理、食育に取り組む。著書に『お寺ごはん』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。NHKをはじめテレビ、新聞などメディア出演も多数。
(機関紙「ともしび」平成30年8月号より)
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