真宗佛光寺派 本山佛光寺

おときレシピ

今月のおとき

Vol.19「お寺のカレー」

 私たちにもみの深いカレーは、仏教発祥の地、インドで作られ、ヨーロッパを経て日本に伝わったといわれています。とは言っても、彼の地のカレーは日本のものよりさらっとしていて、スパイスもよりえいかくてき。また、東南アジアや香港でも、その国の文化を吸収して、独特のものにじょうせいされたカレーが親しまれています。私たちは「あれはこうでないといけない」「それはどうでないといけない」と先入観にとらわれがちですが、カレーにはそういったことはありません。同じことが仏教にも。
 インドで生まれた仏教は、中国を経て日本にやってきます。その過程で、中国風、日本風と、仏教も姿を変えたおかげで、今の日本の仏教があるのです。カレーも仏教も、その本質・核心が失われない限り、その国に合わせた変化をしながら、しっかりと伝わっていくものなのですね。

材料(2~3人分)

  • じゃがいも…2個
  • ズッキーニ…1本
  • パプリカ赤…1/2個
  • 人参…1本
  • トマト…2個
  • オクラ…4本
  • 厚揚げ…1丁
  • 八丁味噌…大さじ2
  • 練りごま…大さじ2
  • 塩…ひとつまみ
  • カレー粉…大さじ2
  • サラダ油…大さじ2
  • 水…600ml
  • ごはん…1合

作り方

  1. じゃがいもの皮をむき、ズッキーニ、パプリカ、人参とともに食べやすい大きさに切る。トマトは湯むきし、ざく切りにする。
  2. 鍋にサラダ油をひき、中火にかけ、じゃがいもと人参を炒める。
  3. 全体に油がまわったら水を入れて中火で煮込む。浮いてきた油はおたまで取り除く。
  4. じゃがいもと人参に串が通るようになったら、オクラ以外の野菜と厚揚げを加える。
  5. 鍋に調味料をすべて加える。
  6. オクラは粗塩でこすり、30秒ほど茹でたら2つに切る。
  7. カレーを盛りつけ、オクラは最後にトッピングする。

(ワンポイント)
 カレーのからさを調節するためにカレー粉を減らして、その分練りごまを増やしても美味しいです。

【監修】青江覚峰
 一九七七年、東京浅草生。浄土真宗東本願寺派緑泉寺住職。
 カリフォルニア州立大学にてMBA取得。料理僧として料理、食育に取り組む。著書に『お寺ごはん』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。NHKをはじめテレビ、新聞などメディア出演も多数。

(機関紙「ともしび」平成29年12月号より)

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