真宗佛光寺派 本山佛光寺

おときレシピ

今月のおとき

Vol.18「いとこ煮」

 秋から春にかけて、真宗のお寺では報恩講が勤まります。報恩講では、親鸞聖人がお好きだったといわれるあずきを使った料理が振る舞われますが、定番のひとつが「いとこ煮」でしょう。
 地域によってかぼちゃとあずきや、さつま芋とかぼちゃとあずきなどの組み合わせなどがありますが、似たような野菜ばかりを煮るから「従兄弟煮」だとか、親鸞聖人のご遺徳をしのんでいただく「遺徳煮」がなまったものだという説もあるようです。

材料(2人分)

  • 大根…60g
  • 人参…1/4本
  • 里芋…小4個(150g)
  • 油揚げ…1/2枚
  • こんにゃく…1/4枚(50g)
  • 水菜…ひと束
  • 煮小豆…50g
  • 水…1カップ
  • 醤油…大さじ2
  • みりん…大さじ2

作り方

  1. 大根、人参の皮をき、食べやすい大きさに乱切りする。里芋は皮を剥き水にさらしておく。油揚げは湯通しし短冊に切る。こんにゃくは一口大に切る。
  2. 鍋に1の材料を入れ水を加え中火にかける。沸騰したら弱火にし、あくをとり、醤油とみりんを加え落し蓋をして具材がやわらかくなるまで煮る。
  3. 煮小豆を加え、さらに5分ほど煮て、食べやすい大きさに切った水菜と一緒に盛り付ける。

(ワンポイント)
 おこうでお出しする料理ですから、お年寄りから子どもまでみなさんが食べやすいよう、しっかりと火を通してやわらかく炊き上げることがたいせつです。
 同時に食材の味わいを損なわない優しい味付けに整えることに気をつけましょう。

【監修】青江覚峰
 一九七七年、東京浅草生。浄土真宗東本願寺派緑泉寺住職。
 カリフォルニア州立大学にてMBA取得。料理僧として料理、食育に取り組む。著書に『お寺ごはん』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。NHKをはじめテレビ、新聞などメディア出演も多数。

(機関紙「ともしび」平成29年11月号より)

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