おときレシピ
今月のおとき
Vol.12「シンプルな蕪蒸し」
お料理屋さんでは、蕪蒸しの底には蒸した白身魚などが入っていることが多いのですが、この蕪蒸しには何も入っていません。皮ごと下ろした蕪の実と葉、絞り汁まで、蕪だけを全て使った「シンプルな」味わいだからこそ、蕪の風味が鮮やかです。蕪の美味しさをまるごとじっくりと味わってみてください。蕪の食感や甘味、香りに改めて気づくことができるでしょう。
材料(2人分)
- 蕪…2個
- 長芋…50g
- 片栗粉…大さじ1
- 蕪のおろし汁…1/2カップ
- 塩…適量
- 薄口醤油…小さじ1/2
作り方
- 蕪をよく洗い皮ごとおろし、ざるにあげて水けをしっかり切っておく。この汁は後で使うのでとっておく。
- 水けを切った蕪に塩ひとつまみ、片栗粉、おろした長芋を加えよく混ぜる。
- 耐熱容器に2を入れ、蒸し器で20分蒸す。
- 鍋に1の残りの汁1/2カップを加え、2/3くらいに煮詰まるまで中火にかける。
- 4に醤油を加え水溶き片栗粉でとろみを付ける。
- 3に5をかけ、刻んだ蕪の葉をかざる。
(ワンポイント)
蕪のおろし汁に火を入れると大量のアクが出て吹きこぼれます。常に注意を怠らずアクを取り除きましょう。
【監修】青江覚峰
一九七七年、東京浅草生。浄土真宗東本願寺派緑泉寺住職。
カリフォルニア州立大学にてMBA取得。料理僧として料理、食育に取り組む。著書に『お寺ごはん』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。NHKをはじめテレビ、新聞などメディア出演も多数。
(機関紙「ともしび」平成29年4月号より)
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