おときレシピ
今月のおとき
Vol.94「すべてお米のミルク粥」
その昔、長年にわたる苦行で衰弱しきったお釈迦様は、スジャータという村娘がくれたミルク粥がゆを食べて心身を回復され、菩提樹の下に座して悟られたといわれています。おそらく牛や山羊やぎの乳で作られたであろうミルク粥を、今回は米糀こめこうじミルクで作ってみました。
「米糀ミルク」とは米と水を米糀で発酵させたもので、甘酒のような優しい甘みがある飲み物です。米と米糀、水でできた米糀ミルクに米を加えて作るですから、まさに原材料は米だけといえるでしょう。それがこのミルク粥です。
少量の米でも嵩かさが増して腹持ちが良く、優しい甘みで満足感も得られる一品です。
どうぞお試しください。
材料(4人分)
- 米…1合
- 米糀ミルク…5カップ
- 好みのドライフルーツ…適宜(ここではクランベリー)
- 好みのナッツ…適宜(無塩・煎ったもの。ここではピスタチオ)
- シナモンパウダー…適宜
作り方
- 米は研といでザルに上げ、水けをきる。
- 鍋に1と米糀ミルクを入れて中火にかけ、煮立ったら弱火にして15分ほど煮る。5分おきに鍋底からひと混ぜする(混ぜすぎると粘りが出て焦げるので、混ぜすぎないこと)
- 火を止めてシナモンパウダーを少々加えてさっと混ぜ、10分ほどおいて余熱で米をふっくらさせる。
- 器に盛って刻んだドライフルーツ、ナッツを飾り、シナモンパウダー少々をふる。
(ワンポイント)
米糀ミルクがない時は、アーモンドミルクや豆乳を使ってみてください。
【監修】青江覚峰
一九七七年、東京浅草生。浄土真宗東本願寺派緑泉寺住職。
カリフォルニア州立大学にてMBA取得。料理僧として料理、食育に取り組む。著書に『お寺ごはん』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。NHKをはじめテレビ、新聞などメディア出演も多数。
(機関紙「ともしび」令和7年7月号より)
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