真宗佛光寺派 本山佛光寺

時事法話

難度海

2019年1月

 昨年は、新しい御門主が誕生した記念すべき年であった。秋の御正忌報恩講においては、大勢の方々のご協力のもと、人生の依りどころを聴聞することができ、ご満座には、慶讃法会に向けての御消息(御門主のお手紙)が全国のお同行に向けて発布された。どれも、数えきれない無量のご縁のおかげである。
 昨年は、大きな天災が続いた。当派のご寺院にも被害は相次いだ。そして、御正忌期間中、晴れない霧のように胸を締め付けたのは、興正派の苦境であった。六月の大地震が引き金となって、両堂が危険な状態となり、御正忌は内勤めにとどめざるを得なかったのである。生は偶然、死は必然。慶讃法会を四年後にお迎えすることも、決して当たり前ではない。何が起きても揺るがない依りどころは何かと、厳しいご縁によって問いかけられる。
 自坊の維持すら大変な状況の中、慶讃法会に対する御懇念をお願いするのは、本当に心苦しい。ただ、南無阿弥陀仏の灯を次世代に伝えんがため、伏してお許しを願うばかりである。いま私があるのも、故郷のおじじおばばたちから、先を歩む念仏の先輩から、厳しくも温かいお育てをいただいたおかげであった。ご恩を忘れる愚かさを恥じると同時に、揺るがないご本願にあずかる明るさが、しみじみと喜ばれる。

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