本山 佛光寺 2023年厳修 慶讃法会(きょうさんほうえ)特設サイト

2023年厳修 慶讃法会(きょうさんほうえ)



御消息・基本理念

御消息

 このたび宗祖親鸞聖人御誕生850年法要 立教開宗800年法要 聖徳太子1400回忌法要 並びに第33代門主伝灯奉告法要を慶讃法会として2023年にお迎えいたします。それはただ、お念仏の先人を訪ね、生きる依りどころに出遇わせいただくためであります。誕生から今、そして命終えた後まで、輝きをもって人生を受け止められるか、これは人として生まれた私たちの、大切な課題です。

 今日、科学技術や医療技術の発展にはめざましいものがあります。しかし、それによって生と死といういのちの根源的な問題に答えることは出来ません。また、私たちの悲しみや悩みを、心底から解決してくれるものでもありません。

 お釈迦さまの時代、大切な子供を亡くして、心を乱したある女性がいました。その女性は、お釈迦さまの言葉に従い、一度も死者を出したことのない家を探し歩く中で、身近な人の死という悲しみを先だって経験した方々と出遇い、まことのいのちに目覚めるのでした。先人の深い悲しみに抱(いだ)かれて私の悲しみが和らぎ、目覚めてほしいという温かな大悲が届いてくる時、辛(つら)い中にも生きる依りどころをいただいて、迷いの命(いのち)が無量の寿(いのち)へと転じられてゆくのです。この阿弥陀さまのはたらきに目覚める時、いのちが輝き、躍動し、「生まれてきてよかった」と、自分自身をいただいて生きていける世界が開かれてきます。温かな願いは、南無阿弥陀仏となって、私一人の上に成就してくださり、時空を超えて私のいのちとなってくださるのです。

 親鸞聖人は「正信偈」に

無量寿如来に帰命し 不可思議光に南無したてまつる

とお述べになっています。

 無量の寿(いのち)は、本願念仏の灯であります。その灯は、お釈迦さま、七高僧、聖徳太子、親鸞聖人を始め、多くの方々によって伝えられてきました。私たちもまた、先人との出遇いによって南無阿弥陀仏の伝灯に連ならせていただくことは、人生の大きな喜びとなるのです。

 南無阿弥陀仏の先人の姿に流れるお心を、私の願いとする時に、初めていのちが響き合う温かな場が開かれます。武力紛争や排他主義、格差社会や環境問題というグローバルな問題も、本願のお念仏に導かれる日頃の一歩なくして、決して解決はできません。そのような一歩こそ、先人が刻んでこられた浄土真宗の歴史であり、世界に向けた浄土真宗の発信であります。

 このたびの慶讃法会をご縁として、ともに励まし合いながら聞法の座に身を運び、生死の荒波を生き抜く道を、確かに聞かせていただきましょう。

平成30年11月28日 釋真覚

基本理念

大悲に生きる人とあう 願いに生きる人となる

 2023年、本山佛光寺は、慶讃法会として宗祖親鸞聖人御誕生850年、立教開宗800年、聖徳太子1400回忌に併せ、第33代真覚門主伝灯奉告法要をおつとめします。

 私たちの生活は、AIをはじめとするテクノロジーの発展により、想像もつかないほど便利になりました。

 ところが、思い通りに動くはずのモノに囲まれながらも、口から出るのは不平に不満、愚痴ばかり。生きていることを見失い、生かされていることを忘れ、傷つけ合っていることさえも気づきません。

 世の中が移り変わり、どのような境遇になろうとも、仏さまの教えに生きられた親鸞さま。そのおすがたに流れるお心を、自らの願いとして生き抜かれたのがご先祖であり、今の私に届いている南無阿弥陀仏の歴史です。

 それは、思いを超えたはかり知れないいのちとの出遇いであり、苦悩の中を生きる力となるのです。

 時空を超えて人から人へと伝わるともしびを、「大悲に生きる人とあう 願いに生きる人となる」と掲げ、このたびの法要をご縁に歩んでまいりましょう。